投稿日 | : 2018/01/23(Tue) 10:13 |
投稿者 | : OneH |
Housequake の FB ページに興味深い投稿がありました。
ローリングストーン誌に掲載されたアルバム「Come」に対する批評を受け、これを書いた Tom Moon という人にプリンスが宛てた手紙です。1994年9月のことです。ニュアンスを正しく読み取れていない部分もあるかもしれませんが、訳してみました。また、元の手紙には段落が存在しませんが、勝手に区切っています。
https://www.facebook.com/housequake/posts/1550549235028795
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Tom,
人は悦びを求めるなら、繰り返しの中に悦びを見出します。一方で敵意と不和を見出すこともできるでしょう。全ては見る者の捉え方次第です。全ての音符 - それが声であっても楽器であっても、全ての音 - それが人間のものであっても人間のものでなくても、それは生み出す者の感情に従って生み出されます。その感情には、様々なものが寄与します。その日の天候や時間帯、その日それ自体。例えばダンスミュージックならば、週末のスタジオに居場所を見つけるといったように。
月にも、星たちにも、全てに役割があります。偶然というものは存在しません。涙がより信じられるのは、それを抑えられずに流す時です。そして、ちょうど生きるために呼吸をするのと同じように、音楽は必要に駆られて生み出されます。これは人生における事実です。内なる声が、生まれるべき歌が存在することを告げるのです。
全ての子供は美しく生まれます。それが他人からどのように認知されるかは、別の問題であるに過ぎません。まだ生まれる前の子供と同じように、歌とは決して最初から完全な状態で存在するものではありません。それは口述を取るようなものです。喜びは、赤ん坊がどのような性格になるか分からないことから生まれます。喜びは、慈しみ育む過程から生まれます。我々が何者であろうとも、我々が何を作ろうとも。
カミールが音楽を作る日は、子供は良心や抑制を持たぬまま生まれます。しかし重要なのは、カミールの「声」を認めることです。近頃ではカミールは姿を現すことはなくなりました。
肯定的な心と否定的な心は、常に近接した状態にあります。我々が蒔く種は、大きく育つ花です。物事が、起こり変わろうとしています。それはこの世代だけの話ではありません。その後は、永きに渡る平和が訪れると信じます。全ての人とはいえないまでも沢山の人が、それを享受することを願います。
Love & peace
Prince
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投稿日 | : 2018/01/24(Wed) 00:04 |
投稿者 | : OneH |
Touchy さん、修正ありがとうございます!
とても美しい手紙だな、と思います。それに、1994年の手紙にカミールなんて言葉が出てくるのも面白いです。
あと、Diamonds & Pearls 時代の雑誌の記事で、この手紙と似たような発言が出てくるものがあって、何となく既視感がある内容でした。例えば、偶然は存在しない (There are no accidents)、とか花がどうした、という発言です。といっても1991-2年頃の話で私には当時の正確な記憶はなく、ネットで見つけた元記事と思われるものを読み返して、ああこんな内容だったか、と懐しくなって・・・
投稿日 | : 2018/01/23(Tue) 19:50 |
投稿者 | : Touchy |
>OneHさん
翻訳ありがとうございます!手紙画像は見てたんですが、普通に読むのにも支障を来しておりました。
プリンスの回答、深いですね。
件名とお名前の件、てっきりOneHさん専用のスレが立つのかと思って期待してしまいましたw
トピックと投稿者は修正できましたが、一覧の作成者だけは直せませんでした。ご容赦ください。。
投稿日 | : 2018/01/23(Tue) 10:14 |
投稿者 | : OneH |
Tom Moon の「Come」のレビューは下のリンクです。星2/5という低評価をしています。
https://www.rollingstone.com/music/albumreviews/come-19940908
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