今度はアルツハイマーとコカイン?
有名人の死の真相を明らかにする!といういかにも低俗なドキュメンタリー番組 Autopsy (日本名「Autopsy 検死報告書」)で、またもやプリンスに関するネガティブな証言が出ています。証言しているのは、プリンスの元カノであるアナ・ファンタスティックや、義妹の弁護士、番組ホストのマイケル・ハンター医師などで、少なくとも紹介記事を読んだ範囲では、明確な証拠がある訳ではなく伝聞や推測に終始しているように思えます。このような 信憑性に乏しい内容を敢えて取り上げたのは、これが事実であるかのように独り歩きすることを懸念したためです。情報源
アナ・ファンタスティックは、アルバム”Batman"の前後の恋人で交際期間は短命でした。その彼女の証言というのが、葬式に出席した際に「プリンスはアルツハイマーの初期症状があった」と親族から聞いたというものです。完全に井戸端会議の世界ですね。ギターのフレーズを思い出すのも苦労していたそうですが、死の間際まで一人でピアノを弾き語るツアーをしていたことを知らなかったのかな?
ちなみに、プリンスの突発的な思いつき行動や、言ってることがコロコロ変わるのは、アルツハイマーではなく生まれつきの性格だと思われます(笑)
また同番組において、ハンター博士はプリンスがフェンタニルを含有することに気付かずに薬を過剰摂取してしまったという仮説を提唱しています(状況による推測だけで証拠はありません)。また、鎮痛剤の処方箋が見つからなかったことから、不法な入手経路だったのではないかという疑問提示も。これについては、各ゴシップ誌などでも取り上げられていましたね。違法薬物ではないし、正規ルートでいくらでも手に入ると思うので信憑性は謎です。
さらにはコカインの使用についても示唆されており、これについてはプリンスの義妹であるローナ・ネルソンの弁護士(誰やねん)やバイオグラファーのミック・ウォール(誰やねん2)らも主張しているとのこと。これに関しても証拠は無し。プリンスに近しい人であれば、「美味しいネタ」を求めてマスコミが群がるのは自然の流れですが、小銭稼ぎでスキャンダルなことを吹聴する輩は必ずいるものです。人の不幸を食い物にするのは、人間としてもっとも唾棄すべき下卑た行為です。
しつこいですが、証拠が無い主張が殆どです。
事実1割、推測9割と考えます。
別に私はファンだから盲目的にネガティブな情報をブロックしている訳ではありません。プリンスがどんな疾病でもコカインやっててもいいです。もしそれが事実なら受け入れるのみです。ただ、対象が誰であっても、証拠が無い推測をあたかも事実であるように流布するのは本当に勘弁してほしいと思っています。私はプリンスのことを少し知っているので、これは臭いな…ということは分かりますが、あまり良く知らない著名人だったら「へー、そうなんだ」と印象的なことだけが記憶に残りますので。
ちょっと書き過ぎました…。
2018/1/8