ハーフタイムショーにプリンスのホログラム?
いよいよ日本時間の明日に迫ったジャスティン・ティンバーレイクが出演するスーパー・ボウルのハーフタイムショー。ゲストに注目が集まっていましたが、'NSYNCもジャネットも出る予定はなく、その代わりプリンスのホログラムが使用されるとTMZにより報じられました。情報源
ホログラムといえば、マイケル・ジャクソンや2Pacのトリビュートが賛否両論巻き起こしたことが記憶に新しいです。
そして、何よりもプリンス自身がギター・ワールドが実施した1998年のインタビューでホログラムについて「考え得る中でもっとも悪魔の所業に近い」とまでディスっており、完全に否定派の立場を取っていました。シーラEもプリンスがホログラムに反対だったと証言しています。情報源
Q:
With digital editing, it is now possible to create a situation where you could jam with any artist from the past. Would you ever consider doing something like that?A from Prince:
Certainly not. That's the most demonic thing imaginable. Everything is as it is, and it should be. If I was meant to jam with Duke Ellington, we would have lived in the same age. That whole virtual reality thing... it really is demonic. And I am not a demon. Also, what they did with that Beatles song "Free As a Bird", manipulating John Lennon's voice to have him singing from across the grave... That'll never happen to me. To prevent that kind of thing from happening is another reason why I want artistic control.
この考えを指示するコアなファン達は、当然ホログラムに猛反発。SNSは軽い炎上となっています。ジャスティン・ティンバーレイクおよび運営側からはまだ正式なコメントはありません。そんな中、Twitterの公式アカウントの一つである@PRNFamilyは、ホログラムの使用はオーソライズされたものではないと発言。
しかしですね。過去、プリンスの実妹であるタイカが"My Name Is Prince"展についてインタビューを受けた際、 ホログラムの使用について示唆していたのを覚えている方も多いかと思います。当時のニュース
これまでの親族の動向を踏まえて穿った見方をすると、結局プリンスの親族が気にしているのは権利と金だけで、プリンス自身の思想や哲学ではないんじゃないかという気がします。
最後に私自身の考えを述べますと。
マイケルのときのように捏造された映像を使う手法には断固NOの立場を取りたいです(そっくりさんがマイケルを演じてCGで加工した)。ただし、過去の映像を単に立体化して流すだけであれば、それはアリなんじゃないでしょうか。映像を流す行為と本質的には変わりませんので。プリンスが反対していたという意思は尊重すべきですが、遺書を残していない以上、過去の発言すべてに忖度することは不可能です(プリンスの発言は二転三転することもあるので余計に難しい)。そこは資本主義の原則で消費ニーズがあるものはどんどん使われていくと思います。これは止むを得ないことかと…。
しかし!プリンスの親族ぐらいは故人の意思を尊重しろと声を大にして言いたい。
追記:
シーラEがジャスティンと直接話したところによると、プリンスとファンに対するリスペクトを表明するとともに、ホログラムは無いという確約を得たようです。安心…。
Family, I spoke w/Justin 2nite and he shared heartfelt words of respect for Prince & the Purple fans. I look 4wrd 2 seeing what I’m sure is going 2 be a spectacular halftime show. There is no hologram. 🙏🏽💋 pic.twitter.com/mhVXBfBa1B
— SheilaEdrummer (@SheilaEdrummer) 2018年2月4日
2018/2/4