サード・マン・レコードがお蔵入りアルバムCamilleのリリース権獲得
サード・マン・レコード(Third Man Records)が、お蔵入りになった幻のアルバム「Camille」(カミール)ををリリースすることを、プリンス・エステートと合意しました。情報源
サード・マン・レコードはホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが設立したレコード愛に溢れるレーベル。
カミールは、プリンスの別人格とされるペルソナの一つ。フランス語読みでカミーユという名前は女性に対して使われることが多いです。ペルソナの名前を冠したアルバム「Camille」は、ボーカル録音時にテープの回転数を変えられており、甲高い声になっているのが特徴。もともとカミール名義でリリースを予定されていましたが、いつもの気まぐれでプロジェクトは没に。その後、「Dream Factory」、「Crystal Ball」と短期間でスクラップ&ビルトが繰り返され、最終的に「Sign O' The Times」として世に出ることになりました。
曲目は以下の通り。かつて、自分でダビングして再現していた…というマニアの方も少なくないと想像します。「Sign O' The Times」に収録されなかった「Camille」の曲の多くは、別アルバム、B面、サントラ提供などで日の目を見ています。プリンス存命中、最後まで公式リリースされなかった「Rebirth Of The Flesh」も 「Sign O' The Times : Super Deluxe Edition」に収録されたので、基本的にすべての音源は既出です。
- Rebirth Of The Flesh
- Housequake
- Strange Relationship
- Feel U Up
- Shockadelica
- Good Love
- If I Was Your Girlfriend
- Rockhard In A Funky Place
当時のアルバム・ジャケット案が実在するとは考えられないので、後付けで作られると思われます。そういう意味では、すべての音源を持っている人はわざわざ買わなくてもいい代物かもしれません。ただ、面白いストーリーを持つアルバムではありますので、これをきっかけにプリンスに興味を持つ方が出ればいいかなとは思います。
2022/3/17