素晴らしいアーティストが作った悲惨なアルバムワースト50にChaos And Disorderがラインクイン
ローリングストーンの公式サイトで"50 Genuinely Horrible Albums by Brilliant Artists" (素晴らしいアーティストが作った悲惨な50枚のアルバム)の38位にプリンスの「Chaos And Disorder」(カオス・アンド・ディスオーダー)がラインクインしました。Rolling Stone
ただ酷いアルバムをランキングしたものではなく、「こんな凄い人にしては…」という前置きがあることを踏まえておくべきではあります。実際、プリンス以外のミュージシャンで個人的に好きなアルバムが何枚かランクインしてて「あれ?そうなの?」というものもありました。デヴィッド・ボウイの「Never Let Me Down」みたいに本人も最低だったと認めているものもありますが、それにしたって基準は「あのボウイにしては」なので、意外と悪くはなかったりするもんなのです。 まぁ、レノンとヨーコの前衛アルバム「Two Virginsnのように、純粋に難解なものも入っていますが。
で、この「Chaos...」なんですが、良い曲はありますし、ハードでソリッドな勢いが好きな方も多いでしょう。しかし、このアルバムは発売当時から、いわゆるファンであっても「クサしてもOKなポジション」のアルバムという不遇な立ち位置でした。それは、ヤケクソとも思えるジャケットワークと、苛立ちを隠さない楽曲、そして何よりワーナーと最悪な関係で契約消化とワーナーへの当てつけのために出されたというラベリングがそうさせているんだと思います。徹底抗戦するために戦略的に構想されたコンセプトというよりは、思春期の反抗期的な青臭さを感じさせるというか。それが良いところでもあるんですが。
ぶっちゃけ、プリンスの作品で苦手なものを選べと言われた場合に、違うアルバムをピックアップする人もいるのではないでしょうか?(そんなものは無い!と言う人も勿論います)
まぁ、最後に。これって誰得ランキングなんだろうね?というところで締めくくりたいと思います。
2023/2/17