ペイズリーパーク巡礼の道:レポート(3)
プラネタリウム的な部屋と執務室
ブラックライトが灯され壁の模様が光る怪しい小部屋と、執務室っぽい部屋に通されました。社長が座るようなデスクがあったので、プリンスがそこに座っていたのかなと妄想が膨らみます。
あちこちにはプリンス所縁のものがディスプレイされていますが、ふんふんという感じでした。
※パンフレットより
視聴/編集室
小ぶりな機材とモニタ、それにソファがある視聴室では、プリンスがいつも自身の作品をチェックしていたそうです。そこでは幾つか未発表のライブ映像を見せてもらいました。Musicologyツアーからのものでしたが、当然プロショットの綺麗な画質で、こんなのが沢山眠っていると思うともう…。これらをリリースする予定はあるのかと参加者が質問したところ、今のところ分からないとお茶を濁されました。そりゃそうですよね。
各映画の部屋
まずはパープル・レイン・ルーム。なんだか今回のツアーのハイライトっぽく大きなスペースを使われていました。紫にライトアップされた部屋では、映画が大画面に映し出され、バイク、ピアノ、ギター、衣装、映画の脚本にオスカーのトロフィーが展示されていました。バイクはシートが傷んでおり、部品の一部が錆びていたのが印象的でした。修理せんのかいな。一般人には知名度バツグンだから?この部屋にけっこう長く居させられて、みんな後半は映画を眺めていました。
※TV番組より
違うスペースに、アンダー・ザ・チェリームーンやグラフィティ・ブリッジの部屋がありました。パープル・レインに比べるとかなり狭いスペースでしたが…。スモークが焚かれてレーザーでショーアップされた部屋では、パープルレインと同じように画面で映画を流していました。映画で着用した衣装は見応えがあります。あとはグラフィティ・ブリッジのバイクがハイライトでしょうか。パープル・レイン版とは色などが微妙に違うバージョン。以前にパークに来たときに同バイクにまたがれる機会がありました。感動の再会でした。
※TV番組より
スタジオA
スタジオには入らせてもらいましたが、いわゆるコントロールルームには入れず、スタジオからガラス超しで見る形でした(ちょうど下の写真のような感じ)。人数も多いのでコントロールルームに入れるのはリスクが大きすぎたのでしょう。機材を間近で見たかったので、ちょっと残念でした。
※TV番組より
プリンスはジャズアルバムの製作に取り組んでいたようで、ここではその中から2曲ほど一部を聴かせてもらいました。1曲目は割と重ための音で、ボコーダっぽい音など3121を彷彿とさせる音像処理が印象的でした。2曲目はほとんどインストのような曲で、グルーヴが心地良かったです。"Hit N Run"2連発のあとにどのような展開を考えていたのか、想像が膨らみます。
スタジオB
スタジオBもAと同じく、コントロールルームには入れませんでした。間取り図の左上、紫色のあたりでVIP限定のフォトサービスがありました。USBメモリを担当者に渡して1枚だけ撮ってもらうというしょぼくれたもので、しかもピアノの上にギターをディスプレイするというセンスの無さがトホホでしたが、唯一の撮影機会ということで我慢。
夫婦で撮ってもらいました。後ろの写真はなぜかプリンスではないし、なんともシュールな絵面ですが、プリンスのピアノに触れたのは嬉しかったです。
ちなみに同スタジオには卓球台が設置されてあり、写真撮影を待っている間、自由に使ってと言われました。プリンスが愛好していたとはいえ、スタジオに置くかな…。でも誰もやらなくて、結局スタッフっぽい人2名が遊んでました。
各廊下
各ブースの移動中、何度か通るところ。廊下には年代ごとの写真とともに各種の賞が並べてあったり、違う廊下では絵が飾ってあったり関連物アーティストの作品が展示されていました。
※TV番組より
ちょうど上の写真の場所でガイドの人がRolling Stone誌のエピソードを説明してくれました。MVからのキャプチャを表紙写真に使った、というところまでは良かったですが、そのMVのタイトルを"Under The Cherry Moon"と説明。すかさずファンから"Raspberry Beret"と冷たい指摘が入り、私を含むほかの人も呆れていました。まぁ、職員だからプリンスを好きでなくてもいいんですが、プロとしてどうなの?というところではあります。
プロダクションホール
ひときわ高い天井、体育館のように広大なスペース。プリンスがしばしばここでライブをやった、多目的ホールです。私が初めてプリンスのライブを観たのもここだったのです。当時、プリンスだけを見ていたため、施設には殆ど興味が無く、パークのファシリティ的なことは全然覚えていません。勿体無かったなーと後悔したものです。しかし、やはりプリンスはライブ。ここに立つと当時の興奮が蘇り、何ともいえない至福のひと時を味わいました。個人的には、今回のツアーで一番感動的でした。ここに来れただけでも元は取れました。
※写真はイメージです
Purple Rainツアー、D&P、Gold、Piano and a Microphoneツアーなど、当時の楽器や衣装がセットで展示されており、ステージ側では各時代のライブ映像が流されていました。どれも素晴らしかったです。欲を言えば、もっと所蔵があるはずなので、もう少したくさん出してほしかったですが、それをやると100分では回れないからでしょうね…。
NPG Music Club
多目的なスペースですが、小さなステージにDJブースがおかれたクラブ仕立てになっていました。なぜかここでは皆がソファに座らされ、しばらくの間くつろいでいました。特になにかあるわけではなく、ガイドの声も音楽で聞きとりにくく微妙な時間でした。まぁ、ちょうどいい休憩になりましたし、懐かしかったです。
※TV番組より