プリンストリビア
嘘のような本当の話 ~その4~
フィフス・エレメントのルビー役は当初プリンスだった
映画「フィフス・エレメント」でクリス・タッカーが演じたキャラ立ち随一の人気ラジオDJ、ルビー・ロッド。一度見たら忘れられないキャラですし、数あるクリス出演作の当たり役の一つではないでしょうか。
さて、当時このキャラを観たときに「このキャラクターって絶対プリンスを意識してるのでは?」と思った人も多かったのでは?さもありなん、実はリュック・ベッソンが元々ルビー役としてキャスティングとして検討していたのは、プリンス本人だったのです。しかし、ツアーのため日程が合わなかったそうです。クリス・タッカーのあのぶっ飛んだ演技をプリンスがやるのは想像できませんが、映画「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」での快(怪?)演を思い出すと、あながちプリンスのキャスティングも面白い感じになったのかなーと妄想が膨らみます。因みにプリンス・バージョンのルビーの衣装案は以下です。同映画の衣装デザインはゴルチェですが、こんなところでもプリンスとゴルチェの接点があったんですね。
なんか毛…(以下略)。
プリンスは普段着を持っていない
プリンスの逝去後、ペイズリーパークから数千点におよぶ膨大な遺品の整理が行われました。沢山の衣装も当然所蔵されているのですが、驚くべきは普段着が一着も見つからなかったこと。そう、プリンスは四六時中あの格好だったのです(ヒールは時々脱ぐことはあったみたいですが、人前では基本履いていました)。
これには事情があって、デビュー間もない頃のプリンスがラフな格好で街に繰り出した際、女の子にプリンスと気付いてもらなかった苦い思い出があったようです。それ以来、プリンスは24時間365日、プリンスで居続けていたのです。人に歴史あり…ですね。
プリンスが市販品の服を買うときは子供サイズである
「市販品?上の記事と言ってることが違うじゃないか!」とお思いですよね。もちろん「普段着」と呼ばれるものは持っていないプリンスですが、例えばバスケに興じるときなどはさすがにジャージやスニーカーを着用するようです。それらは普段着ではなくエクササイズ・ウェアですから。でも市販品となると…ということで、子供サイズの服を着用していた模様。
うん、良いと思います。
プリンスはファンサイトを訴えたことがある
プリンスは自身の著作権や肖像権に人一番敏感です。例えばYouTubeにアップロードされた動画は、もうジャ〇ーズレベルですぐに嗅ぎ付けてすぐ削除されました。
そして、この厳格さの度が過ぎて、なんとプリンスのファンサイトを自ら訴えるという暴挙に出たことがあります。理由としては、自身のシンボルマークや写真などの無許可(=無料)使用です。当時 Prince.org と並ぶファンサイトの雄だった Housequake を初めとする幾つかのサイトは、こともあろうに敬愛するプリンスに攻撃されて閉鎖に追い込まれました…。2006~2007年頃、ファンサイトが結束して Prince Fans United というユニオンを作り抗議の意を示すなど、不毛な関係が一時ありました…。プリンスは先見の明があったしビジネスの才覚もあったと思うのですが、これだけは黒歴史だったと個人的には思っています。
※HousequakeはFacebookのコミュニティとして復活しています。
プリンスはギター、ベース、キーボード、ドラムの専門誌の表紙を飾ったことがある
驚くべきことに、プリンスは掲題の楽器の専門雑誌のカバーを制覇するという偉業を成し遂げています。
ギター以外はバンドメンバーと一緒ですが、決してバーター扱いではなくメイン・フィーチャー。プリンスが様々な楽器に精通していることは周知のところですが、単に「弾ける」というレベルではないことを証明するエピソードと言えますね。