1999 デラックス・エディションの詳細発表!
プリンスの最高傑作に挙げる人も多い、1982年の名作アルバム「1999」。そのリマスター&デラックス盤が出るということは以前から明言されていたものの、詳細については長らく噂だけが先行していました。この度、ようやく公式から「1999」のデラックス・エディションの発表が出ました!2019年11月29日発売です。ワーナー公式サイト
その内容は、最近リークされた情報に限りなく近いものでしたが、あらためて「ほんとかよ」と呻いてしまうほどエグい内容でした。まず、「Purple Rain Deluxe Edition」と同じように、充実版と通常版の2種類がリリースされます。今回特に凄いのは充実版である「1999: Super Deluxe Edition」です。なんとCD5枚組+DVD1枚となっています。(アナログレコードは10枚組ですがもういちいち驚くのも面倒なのでスルーで)
スーパーデラックスの方が、シルバー背景のジャケット。通常のデラックス(なんやそれ)のほうは通常盤との違いがいまいち分かりません。メタリックになるのかな?
「1999」スーパーデラックスはボックスセットのような構成になるようです。以下はCD版。はい、ますます置き場所が無くなってくる感じです。
こちらは同じくスーパーデラックスのアナログ版。写真が大判なのが魅力。それにしてもDVDの仲間外れ感が凄いです。
「1999」デラックス版はシンプルなデジパック仕様のようですが、CDのレーベルがアナログレコードのデザインと同じく、プリンスの目!これはスーパーデラックス版でも同様だと思いますが、嬉しいですね。
アナログレコードはパープル仕様。最近なんでも紫にする再販が気に入りませんでしたが「1999」については正しいチョイスだと個人的には思います。だって"The sky was all purple, there were people runnin' everywhere."ですからね。
デラックス、スーパーデラックスに共通する基本構成は、通常版が1枚目、それにエディット違いとB面を含む2枚目が付くものです。以下に内容をご紹介します。
Disc 1 / Remasterd Album
従来版の「1999」と同様です。ただしリマスターはされる見込み。
Disc 1 / Promo Mixes & B Sides
エディット版、Bサイドが混じったものです。個人的には長尺じゃないエディットは要らんのですけどね。これはもう完全に水増し認定。これこそ「マニアック・コレクション」みたいなやつにだけ入れればいいのに。なんで5枚組を買うほどではないライトなファンが同じ曲連続で何度も聴かなあかんのですか。(リマスターされた1枚組版も出るのでそちらを買うのもありです)
- 1999 (7″ stereo edit)
- 1999 (7″ mono promo-only edit)
- Free (promo-only edit)
- How Come You Don’t Call Me Anymore (1999 b-side)
- Little Red Corvette (7″ edit)
- All The Critics Love U In New York (7" edit)
- Lady Cab Driver (7″ edit)
- Little Red Corvette (Dance Remix promo-only edit)
- Little Red Corvette (Special Dance Mix)
- Delirious (7″ edit)
- Horny Toad (Delirious b-side)
- Automatic (7″ edit)
- Automatic (video version)
- Let’s Pretend We’re Married (7″ edit)
- Let’s Pretend We’re Married (7″ mono promo-only edit)
- Irresistible Bitch (Let’s Pretend We’re Married b-side)
- Let’s Pretend We’re Married (video version)
- D.M.S.R. (edit)
そして、スーパーデラックス限定の内容が以下になります。
Disc 3 / Vault, Part 1
ここから怒涛の未発表曲…!既発の「Feel U Up」や「Irresistible Bitch」が入っているように見えますが、これは初期録音版と思われます。プリンスの場合、早い時代に完成したいた楽曲を後になって再録してリリースすることがよくありますので。「Purple Rain Deluxe Edition」に収録されていた「We Can Fuck」なんか好例ですね。
- Feel U Up
- Irresistible Bitch
- Money Don’t Grow on Trees
- Vagina
- Rearrange
- Bold Generation
- Colleen
- International Lover (Take 1, live in studio)
- Turn It Up
- You’re All I Want
- Something In The Water (Does Not Compute) (Original Version)
- If It’ll Make U Happy
- How Come U Don’t Call Me Anymore? (Take 2, live in studio)
Disc 4 / Vault, Part 2
蔵出し音源の2枚目です。こちらもテイク違いがふんだんに入っている感じ。「Moonbeam Levels」は唯一既発のもののようです。最後まで見て、うっわ!「Lust U Always」とか「Extra Loveable」が入ってないやんけ~と落胆された方もいらっしゃるかと思います。はい、私なんですけどね。そのあたり入れて、2枚目のプロモエディット削ってほしかったなぁ。
- Possessed (1982 version)
- Delirious (full length)
- Purple Music
- Yah, You Know
- Moonbeam Levels
- No Call U
- Can’t Stop This Feeling I Got
- Do Yourself a Favor
- Don’t Let Him Fool Ya
- Teacher, Teacher
- Lady Cab Driver / I Wanna Be Your Lover / Head / Little Red Corvette (tour demo)
Disc 5 / Live in Detroit – November 30, 1982. (midnight show)
紹介書いてるだけで息切れしそうですが、5枚目はライブ音源!この時代のライブ音源が公式で出るのは初めてなので嬉しいですね。最近はブートでも音質が良いものが発掘されていますが、ここは公式の意地で、度肝を抜く感動音源を期待したいところです(ハードル上げすぎ)。
- Controversy
- Let’s Work
- Little Red Corvette
- Do Me, Baby
- Head
- Uptown
- Interlude
- How Come U Don’t Call Me Anymore?
- Automatic
- International Lover
- 1999
- D.M.S.R.
DVD / Live in Detroit – November 30, 1982. (midnight show)
そして最後はDVD。なんでBDじゃないの?と思ったのは私だけではないはずですが、こちらは「Purple Rain Deluxe Edition」に入っていたライブ映像の前例があるので、ある程度画質は予想できますね。劇的なリマスターがされていれば嬉しいサプライズですが、元のマテリアルの制約があるので、多分難しいでしょう。
- Controversy
- Let’s Work
- Do Me, Baby
- D.M.S.R.
- Interlude – piano improvisation (contains elements of “With You)
- How Come U Don’t Call Me Anymore?
- Lady Cab Driver
- Automatic
- International Lover
- 1999
- Head (contains elements of “Sexuality)
追記:公式YouTubeで、このライブ映像の一部が公開されました。画質は想像通り粗いですが、ヤバ格好良いです。
ネガティブなことも書いてしまいましたが、こんなもん秒で予約です。ヤットデタマンです。ペースが遅いことは否めませんが、まずはリリースしてくれることに感謝です。アウトテイクだけで新アルバム出すより、こういうデラックス的な出し方の方が個人的には嬉しいです。この勢いで1年に1枚ペースでお願いしたいです…。
ブックレットには、秘蔵写真、手書きの歌詞などが掲載される見込み。また、元ガンズ・アンド・ローゼズのベーシスト、ダフ・マッケイガンによる寄稿もあるとのこと。ダフはプリンスのファンとして有名で、ベースにプリンスのシンボルマークを貼ったり、ペイズリー・パーク・ミュージアムを訪れたりしています。
2019/9/11