Prince And The Revolution: Live / プリンス&ザ・レボリューション:ライブ
「Purple Rain」ツアーの様子を収めたライブビデオです。世界制覇してノリに乗ったプリンスのライブを公式に収めたビデオということで、当時とても貴重なものでした。しかし、今改めて見ると、カメラワークが甘いし、画像も最近の高画質に慣れた目でみると厳しいかもしれません(特に暗い場面)。これは当時生放送された都合上、致し方ないところではありますが。2022年に再発されたブルーレイ(BD)バージョンではリマスターされていたので画質は若干向上しています。
- Let's Go Crazy
- Delirious
- 1999
- Little Red Corvette
- Take Me With U
- Do Me, Baby
- Irresistible Bitch
- Posessed
- How Come U Don't Call Me Anymore
- Let's Pretend We're Married
- International Lover
- God
- Computer Blue
- Darling Nikki
- The Beautiful Ones
- When Doves Cry
- I Would Die 4 U
- Baby I'm A Star
- Purple Rain
みどころ
興行収入的には絶頂期ですので、観客の動員数と熱気がものすごいです。そしてプリンスの衣装のケバケバしさも歴史的なスケール。映画「Purple Rain」目当ての観客の期待にも応えつつ、未発表曲の「Possessed」をファンキーに演奏しちゃったりするのは流石。特筆すべき点として、 この時期のプリンスの特徴でもあるんですが、耽溺が激しいです。ぶっちゃけると若干しつこいです。ファンにはたまらないところなんですが、免疫が無い人が見るとちょっと引いてしまうかも?
とにかくよく寝っ転がったり、ステージの至るところで悶えます。最前列のお客さんが羨ましい限り。
ピアノも弾き語りますが、下半身に注目。私が密かに「びんぼっちゃまパンツ」と呼んでいる、後ろ半分がレースでスケスケの衣装。Tバック的なお尻がチラチラ見えるのです。これがチラリズムの美学でしょう。
自己耽溺は止まりません。ライブ中ですが、お風呂にも入っちゃいます。暗くて分かりづらいですが、プリンスがバスタブに乗っかり、シャワーをリトル・プリンスに当ててもだえているところです(勿論本物の水じゃないですよ)。これを観て観客は「キャーッ!!」と叫んでます。
「Purple Rain」を期待する観客のために「Computer Blue」からの流れは映画を忠実に再現したような演出。例のウェンディとの絡みもバッチリ。
余談ですが、プリンス自身は自由度の少ないライブを何度も繰り返すことに疲弊して、この後にライブ休止宣言をすることになります。
そして、これが悪評高い「When Doves Cry」のミラー編集。もう何がなんだか分からないし、酔うだけですこんなもん。同曲は映画ではライブシーンが無かったので、MVに合わせた結果でしょうけど…。動き回るしミラー前提の撮影ではないため(多分)切れまくりで、延々何を見させられてるんだろうと虚しい気持ちになります。
「Baby I'm A Star」ではアポロニア6やシーラ・E、ジェロームなど大集合。観客までステージに上げてまさにお祭り状態。
これもちゃんとやってます。水かかった人はどういう気持ちなのか気になるところ。
最後はもちろん「Purple Rain」。スパンコール入りのフードを被り、クラウドギターを携えたプリンスがたっぷりと演奏します。感動的です。