Lovesexy Live / ラブセクシーライブ
私が最も愛する映像です。曲目を見ただけで、その濃密な内容が推察できると思います。もはや過剰とも言えるサービス精神。ヤバいです、これは語彙を無くすヤバさです。
かつて日本でTV放映されましたが、プリンス逝去後に奇跡の再放送が実現しました。しかし、時短カットが入っており、よりによって私が最も大好きな「Anna Stesia」のくだりが入っていませんでした…。これの高画質正規版が出れば5万円までなら躊躇無く即決すると、20年近く豪語し続けています(2019年現在)。エステート様、ぜひ…。
- Erotic City
- Housequake
- Slow Love
- Adore
- Delirious
- Jack U Off
- Sister
- Adore
- I Wanna Be Your Lover
- Head When U
- Were Mine
- Blues In C (If I Had A Harem)
- Little Red Corvette
- Controversy
- Dirty Mind
- Superfunkycalifragisexy
- Bob George
- Anna Stesia
- Eye No
- Lovesexy
- Glam Slam
- The Cross
- I Wish U Heaven
- Kiss
- When 2 R In Love
- Starfish And Coffee
- Raspberry Beret
- Condition Of The Heart
- Strange Relationship
- Let's Go Crazy
- When Doves Cry
- Purple Rain
- 1999
- Alphabet St.
みどころ
オープニングより。「Alphabet St.」の歌詞に出てくる親父の愛車サンダーバードが円形ステージにブロローと音を立てて登場。中から出てきたのは当然我らがプリンス!バタンとドアを閉め、ニヤリとするシーンでまずチビります。このビデオは終始こういうポイントばかりなので、大人用オムツを用意することを強くお勧めします。
そしてB面ソングである「Escape」と思わせてからの「Erotic City」の始まりは恰好良過ぎ。始まったばかりなのに、いきなり死にそうになります。先が思いやられるわーと観るたびに同じことを言うアホな私。
急遽発売中止した「Black Album」からも何曲か演奏してしまうところが美味しいポイントの一つ。「Superfunkycarifragesexy」では、ベッドの上で跳びはねてブリッジしながら歌ったり椅子に縛られながら歌ったり、もうやりたい放題です。しかし、こんなに動き回って、口パクじゃなく歌えるのが本当にすごい。
同じく「Black Album」から「Bob George」もやります。スプーキー・エレクトリックを具現化したんでしょうか、非常にかっとんだお姿。
銃に見立てたマイクを使ってキャットを撃つくだりも…。余談ですが、90年代には本当にピストル型のマイクを作って自身のトレードマークにしていましたね。
しかし、間もなく警察に取り囲まれます。最後に悔い改めたのか、"Our Father, who art in Heaven, hallowed be thy name, thy kingdom come..."と言ったところで射殺されてしまいます。(「Controversy」でも引用されている主の祈りの一説です)
…ん?右側は警察の恰好して拳銃も持っているけど、左側は…。
ギターとベースでした。衣装と小道具が足りなかったような印象ですが、割と雰囲気でやってます(笑)この辺り気にしないの、プリンスらしいですね。
そして、個人的ハイライトである「Anna Stesia」に突入します。善と悪の葛藤をテーマにしたこのツアーの真骨頂とも言える流れ。ネガティブの極みである前曲を歌った化身は消滅し、「神は愛」という天国への祈りに昇華されるのです。囁きのようなピアノ弾き語りから次第に昂っていくくだりは神々し過ぎて、何度見ても鳥肌が立ちます。もうチビるというレベルではなくガチ失禁。
ちょっと横道に逸れますが、ここでアクシデントが発生します。ピアノパートが終わったあとも"Love is God, God is love."の合唱は続き、モデルCを使ったギターソロに突入する予定だったのですが、なんと音が出ません。
すぐに気付いたプリンスはギターを置き、ミコとリーヴァイに耳打ち(やけに色っぽい)。そして手拍子をしながら綺麗にまとめます。祈りを捧げてここで第1部が終了。
ボーッと見てればトラブっていることに気付かないと思います。こういう機転は場数がものを言いますね。流石殿下。
第2部は「Eye No」で幕を開け、全体的に「Lovesexy」からの曲を多めに演奏します。ひたすらポジティブなムード。プリパで盛り上がる振り付けの世界の第2弾として、いつか紹介したいと思っている「シャイ!ホウ!」の振り付け(なんやそれ)も確認できます。
個人的ハイライトNo.2はピアノの弾き語りパートです。モーツアルトみたいな恰好したプリンスがピアノで様々な曲を弾き語りますが、選曲もパフォーマンスも最高過ぎてもう。
「Starfish And Coffee」に移るパートの、この表情!他にもツボな表情は沢山あるのですが、挙げていくと100枚ぐらいになりそうなので厳選しました。
そしてラストは「Alphabet St.」です。オープニングと同じように、エンディングではサンダーバードに乗って帰ります。ただし今回はボンネットの上に乗って観客を煽りながらの退場で非常に楽し気です。「また来てね~」と言ったかどうかは定かではありませんが、円形ステージをフルに生かした素晴らしいステージでした。