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Batman / バットマン

Batman / バットマン

生まれ変わったバットマンの世界

 

  1. The Future
    映画からの引用でスタートするイントロが格好良いです。なんとなくアクの抜けたプリンスのボーカルが新鮮。アルバムのコンテンポラリー具合に適合するように、この曲も時代のフィルターで洗練されてますね。多少、時代の音に迎合した感じがしないでもないんですが、今聴いても格好良いです。あとは、歌詞の内容が暗示的で意味深なので要注意。

  2. Electric Chair
    この曲も新境地ですね。ただ単にサウンド面で変化したのかもしれませんが。プリンスにしては大人しい(色んな意味で)作りではないでしょうか。ザラザラした感じが非常に格好いいです。

  3. The Arms Of Orion
    これは完全にプリンスのアクが抜けきったバラード。シーナ・イーストンとデュエットしてます。オーソドックスな秀作で、聴かせます。非常に美しく、ヒネりが全くないストレートな作りです。このアルバム全体がコンテンポラリー寄りに作られているんですが、この曲は特に顕著。

  4. Partyman
    ジョーカー(ジャック・ニコルソン)のサンプリングでスタート。映画で、そのまんまな場面で使われました。カミールボイスがファンキーに歌う、まさにパーティ・ソング。コマーシャルな作りになっています。MVでは、ジェミニに扮したプリンスが暴れまくります。一番楽しんでるのは、恐らくプリンスでしょうね。

  5. Vicki Waiting
    粘っこい曲で、プリンス度高し?まったりと糸を引きそうに演奏してます。ただ、これまでのプリンスに比較するとサウンド面での変化があります。このアルバム以降は、全てがこの音色にシフトするんですが。

  6. Trust
    映画でさりげなく使われていた曲。軽快なイントロから、全体的に非常にコマーシャル。9の流れでハイライト的な役目をしているようです。曲調に反して、歌詞は軽くないです。

  7. Lemon Crush
    重厚かつ艶っぽい印象を受けます。サビで重ねたコーラスは、特に今後の作風に顕著になります。個人的には、サビをエフェクトに頼るのは嫌いなんですが、かなり格好いいです。サウンド的には賑やか。80年代後期の、音数を減らす作風は影を潜めました。

  8. Scandalous
    プリンスらしさが薄い印象を受ける今作で、やはりホッとするファルセット・バラード。確か父親と共作した曲だったと思います。粘着系でセクシー路線の定番。分かりやすく言えば"International Lover"路線。実に美しい。ファルセット中毒になった人間にとっては、外せない曲の一つです。

  9. Batdance
    私がプリンスをリアルタイムで経験した重要な曲です。若かりし私はコレを飽きるまで繰り返し聴いて、本当に飽きてしまったという経緯があります(今は大丈夫ですが)。「音」がとにかく時代の先端のちょっと上を行ってましたね。昔、TVでやっていた「バットマーン♪」という例のテーマ曲を意識して作ったのは明白なんですが、格好いい。プリンスなりの今風解釈バットマンテーマ曲で、本人も大好きというバットマンに対する愛情が感じられます。日本ではイマイチだったらしいけど、バットマン・ブームの一端を担った実力十分。

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