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レビュー:プリンス作品 2010-2019

2010年の幕開けは、20Tenで始まりました。最近の流れを継承するようでもあり、全盛期への原点回帰のようでもあり、まったく新しい試みだったり。純粋に音楽を楽しむといった体で、円熟期という言葉がこれほどぴったりくることはそうありません。

20Ten

20TEN "Planet Earth"の方程式に乗っ取り欧州各紙に無料添付され、話題を集めたアルバム。タイトルはズバリ、2010年の名前を冠しています。近年の傾向である軽妙なノリと同時に原点回帰を匂わせる節も。それもその筈、殿下が今作を評して曰く「ニューウェイブ的なストロング・ファンク」とのことです。それって要は初期のプリンスということだったり。確かに時々アウトテイクを聴いている錯覚に陥ります。勿論、単なる焼き直しではなく新たなニュアンスも含まれていますが。好き嫌いは分かれそう。

NPG Record 2010
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The Breakfast Experience

The breakfast experience結果的に"Art Official Age"の先行シングルとなった"Breakfast Can Wait"のリミックスEP。ジャケットは有名な Chappelle's Show からの引用でプリンス本人ではありません。MVでも女性ダンサーがプリンスに扮していたので、そういう趣向なのでしょう。バスケの試合のあと、プリンスがパンケーキをご馳走してくれたという逸話からインスピレーション?を受けています。

NPG Record 2013

Art Official Age

20TENワーナーと和解&再契約という衝撃的なニュースを引っさげ、4年ぶりという、プリンスとしては長いインターバル後に発表されたアルバム。しかも、下記の"Prectrumelectrum"と同時リリースされました。プリンス印の音も健在なのですが、プロデュースにジョシュア・ウェルトンを迎えているせいか、ここ数作の作風ともまた違った、涼やかな新境地が垣間見れます。プラスティックかと思いきや人膚だったり、部屋の外だと思ったら地下室だったり。聴くほどに味わい深く。

Warner Bros. 2014
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Prectrumelectrum

20TEN上記作品と同時にリリースされたアルバムで、こちらはプリンス単独ではなくPrince & 3rd Eye Girl名義となっています。収録曲もプリンス以外のボーカルやインストが多く、 名ばかりのバンド名では無く、ちゃんと3rd Eye Girlです。ライブ感に拘って作成されており、"Art Official Age"の人工的・密室的な感触と対照的です。"Funknroll"が両アルバムに収録されていますが、そのアレンジの違いが特に象徴的です。

Warner Bros. 2014
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Hitnrun Phase One

HITNRUN Phase One前作同様、ジョシュア・ウェルトンとの共同プロデュースによるアルバム。EDM等のコンテンポラリーなサウンドへのアプローチや、若手女性アーティストのフィーチャーが目立つため、プリンスの本流アルバムとしては異質。各曲が短く40分程度でコンパクトにまとまっており、プリンスが息抜きに作ったサブ・プロジェクトのような趣。前作をデフォルメしたようなジャケット・デザインは何かのメタファー?

NPG Records 2015
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Hitnrun Phase Two

HITNRUN Phase Twoタイトルの通り"Hitnrun"シリーズの続編という位置付け。驚くべきことに前作から3か月後にリリースされました。前作はジョシュアの影響が大きく遊び心がありましたが、今作は対極を成すかのように円熟を感じさせる、オールドスクールな安定感が特長です。収録曲のうち半分が既にリリースされていたものですがアルバムを通した統一感は白眉。今後シリーズが続いていくとしたら、それぞれテーマが設けられそうな予感です。(追記:このアルバムが事実中のラスト・アルバムとなってしまいました…。今後の流れが楽しみだっただけに非常に悔やまれます)

NPG Records 2015
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※以降はプリンス逝去後のリリース

4ever

Prince 4everプリンスの逝去後にリリースされた2枚組ベストアルバム。売りは、ハーブ・リッツによる未公開写真数枚入りのブックレット、CD初収録のシングルエディットバージョンの曲達、これまで権利の関係でベストには収録されてこなかった"Batdance"の収録、そして未発表曲"Moonbeam Levels"の収録でしょうか。オールタイムベストでないのは残念ですが、プリンスの入門用としては良いと思います。

Warner Bros. 2016
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Purple Rain Deluxe Edition

Purple Rain Deluxe Editionプリンスがワーナーに復帰したときに30周年記念として企画されたスペシャル・エディションですが、その後頓挫。プリンス逝去後に色々と盛られてリリースされました。オリジナル・トラックはなんとプリンス自身によるリマスター。特筆すべきは同時期の未発表曲を収録した2枚目。プリンスの未発表曲のポテンシャルを知らしめるに十二分。Expandedエディションは、更にシングル版やB面などを収録した3枚目+VHSでしか発売されていなかった"Prince And The Revolution Live"のDVDが付くというラインナップ。でも、DVDの画質はかなりイマイチなのでオマケと割り切りましょう。

Warner Bros. 2017
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Anthology: 1995-2010

Anthology: 1995-2010プリンス没後に版権を買い取ったソニーが過去カタログ23タイトルをデジタルリリースした際、同時に出されたデジタル限定コンピレーションアルバムです。タイトルの通り、1995年から2010年の楽曲を独自の基準で選曲&収録しています。なにしろ23タイトルもあって、いきなり全部を聴くのは大変…というかたはまずこちらから試してみてはどうでしょうか。

Sony music 2018
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Piano & A Microphone 1983

Piano & Microphone 1983プリンスがカセットテープに録音したプライベート・リハーサル音源。元がカセットなので、補正されているとはいえ音質は貧相でホワイト・ノイズも入っています。ただしその分、生々しい臨場感があるのでトレードオフの価値はあるかも。未発表曲も幾つか含まれています。タイトルはプリンスが最後に行ったピアノ弾き語りのツアー名称の拝借。最後のツアーの原点はここにあった…みたいなコンセプトは理解できますが、ちょっとファンの神経を逆撫でするセンスと思います。

Warner Bros. 2018
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His Majesty's Pop Life / The Purple Mix Club

His Majesty's Pop Life1985年に日本でのみリリースされたコンピレーション企画ものです。「1999」~「Around The World In A Day」からの楽曲で、一部エクステンデッド/リミックス・バージョンで構成されています。完全限定リリースだったため、レア度は折り紙付きでしたが、下記の「The VERSACE Experience」と同じタイミングで、2019年のレコード・ストア・デイに2枚組アナログで再販されました。

Warner Bros. 2019

The VERSACE Experience

The Versace Experience「The Gold Experience」収録の楽曲を中心に構成されたノンストップ・リミックス。ドナテラ・ヴェルサーチとプリンスは親密で、これは1995年のヴェルサーチのショーでカセットテープとして500本配布された幻の非売品アイテムでした。業界関係者にのみ配布されたということで数あるプリンスアイテムの中でもレア度は指折り(キムタクが所有していたという話も有名)。2019年のレコード・ストア・デイに合わせ、カセットテープで完全限定盤としてリリースされました。(「His Majesty's...」と違い、こちらは国内盤もリリース) その後、同年にCD版もリリース。

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Ultimate Rave(レイヴ完全盤)

Ultimate Rave1995年以降にリリースされた23カタログをフィジカル・リリースするLOVE 4EVERシリーズの一環として再販されたものです。中身は「Rave Un2 The Joy Fantastic」、「Rave In2 The Joy Fantastic」そしてライブ映像DVDである「Rave Un2 The Year 2000」のパッケージ。すでに発売されたものを集めただけで内容は同一ですが、唯一異なるのがジャケットデザイン。この点において他の再販群と比べて特殊なのでここに掲載しました。

Warner Bros. 2019
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Originals

Originals前述の「Piano...」に引き続きリリースされた未発表音源は、プリンスが他のアーティストに提供した楽曲のオリジナル・バージョン集です。提供する前に自身のボーカルをガイドで入れたデモなので、所謂セルフ・カバーではありません。わざわざ変名使っていた人です。本人なら絶対出さなかっただろうなと思うと複雑なのですが、ファンが欲しがる音源&耳馴染みの良い音で門戸を広げるという意味ではマーケティング戦略としては妥当なのか…。

Warner Bros. 2019
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1999: Super Deluxe Edition

1999スーパーデラックス・エディション「Purple Rain」に引き続き、2年越しでようやくリリースされたデラックス・エディションの第2段。本編のリマスターだけでも嬉しいのですが、さらにエディット集、未発表曲集×2、ライブ音源、ライブ映像、合計6枚のCD/DVDが収録された、まさにスーパーなボックス・セットになっています。(2枚組のスーパーじゃないエディションもあり)未発表曲のジャケットをマスターテープの写真にして差別化したのは製作者の愛を感じました。

Warner Bros. 2019
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