The Hits, The B-Sides / ザ・ヒッツ、ザ・Bサイズ
プリンスのベストの中でベスト
Disc One
- When Doves Cry
- Pop Life
- Soft and Wet
- I Feel For You
- Why You Wanna Treat Me So Bad?
- When You Were Mine
- Uptown
- Let'S Go Crazy
- 1999
- I Could Never Take The Place Of Your Man
- Nothing Compares 2 U
セルフ・カバーのライブ・バージョンです。もとはファミリーに提供された曲。シニード・オコナーのカバーの方が有名ですね。彼女の代表曲となるぐらい、大ヒットしました。何故か、その後の2人の仲は良くないらしいですが。このバージョンは、ロージーとの掛け合いが熱いです。元々良い曲なんですが、プリンスが演ると、より濃い感じになりますね。
- Adore
- Pink Cashmere
プリンスお家芸のファルセット・バラード。何と言っても、題材がピンクのカシミアです。底抜けの優しさ、繊細さが際立つ曲。イントロから思わずジュンとなるような、非常に優しい肌触り。「ピンクのカシミア・コートを作ってあげる」そんなバカな。いや、、ぜひお願いします!
- Alphabet St.
- Sign 'O' The Times
- Thieves in The Temple
- Diamonds and Pearls
- 7
Disc Two
- Controversy
- Dirty Mind
- I Wanna Be Your Lover
- Head
- Do Me, Baby
- Delirious
- Little Red Corvette
- I Would Die 4 U
- Raspberry Beret
- If I Was Your Girlfriend
- Kiss
- Peach
一時期交際していたキム・ベイシンガーの喘ぎ声がサンプリングで使用されてます。ストレートなロック・ナンバーで格好良いです。プリンスのボーカルは幾分低く録られているようです。ライブでは何故か決まってシャウト唱法で歌われていますね。私は、このスタジオバージョンの方が好きなんですけど。
- U Got The Look
- Sexy M.F.
- Gett Off
- Cream
- Pope
ヒップホップ系のノリですが、非常に格好良い。プリンスのウマヘタラップに、マイテのコーラスが乗ります。これを聴いていると2人の相性は抜群にいいです。歌詞が非常にプリンスらしいです。「あんたは大統領にでもなればいい。オレは法王の方がいい」
- Purple Rain
Disc Three
- Hello
レボリューション色の濃い曲。"Around The World In A Day "に収録されていてもおかしくない作風。ウェンディらのコーラスが前面に出てます。"We Are The World "のレコーディング時にあった記者とのやり取りをテーマにしたと言われています。
- 200 Balloons
映画にそぐわないという理由からアルバムから却下された曲。その流れで"Batdance"が作られたらしいです。いわば"Batdance"の原型。でも、アルバムに入れなかったのは正解だったかもしれません。これを却下したおかげで"Batdance"が生まれたのであれば。
- Escape
強力なドラムのイントロが格好いいです。Lovesexyツアーでは、少しだけ披露されていました。喋りボーカルの、淡々とした曲。バックでは、ちゃっかり"Glam Slam~♪"というコーラスが。
- Gotta Stop (Messin' About)
初期プリンスの特徴的なシンセ音が際立ちます。この曲に関しては、B面で然るべき曲だと思います。特に印象に残ることもないです。
- Horny Toad
変態系の曲。ふざけたサウンドがユニーク。曲調はプリンスがよく使うロカビリー調です。スケベなカエルだそうです。
- Feel U UP
カミール名義の曲。アルバムには収録されなかったんですが、色んなところで日の目を見ています。なので、プリンスのお気に入りだったのかと推測されます。この時期の作品の特徴であるタイトさが格好いいです。淡々としていながらファンキー。
- Girl
気だるく、浮遊感のある曲です。何となく中途半端な印象を受けます。このまったり感が、偶にすごく聴きたくなる時もあるんですけど。気分がハマると凄い気持良い曲。何と言うか、不思議な曲です。
- I Love U In Me
某日本のアーティストがイントロをサンプリング(?)しています。結構綺麗な曲。これも前曲同様、すごくまったりした感触です。この辺の曲にハマると、クセになります。ちなみに歌詞は物凄くエロティックです。
- Erotic City
左右に飛ぶ喘ぎ声から始まる、非常にファンキーな曲。「1999」でお馴染みの、リレー・ボーカルのスタイルです。共に歌うのは、シーラ・E。プリンスの声はすべて加工されています。B面に名曲が多いプリンスですが、この曲は特に名曲中の名曲として有名です。こんな良い曲をアルバムに収録しないっていうのは、驚異ですよね。
- Shockadelica
カミールのファンキーな曲です。同じ系統の曲の中でも、かなりいい出来だと思います。もっとも、アクもかなり強烈です。プリンス的蒸留ファンクの真骨頂。
- Irresistible Bitch (あきれた売女)
後に多用される、喋り系ソングの完成形。リズムにのせ、ひたすら呟くようなボーカルがクール。この曲でこのスタイルが完成され、後にも多用されたのでしょうか。因みにすごい邦題はコンプラ的な理由?で、スーパーデラックスで再販された際には「あきれた女」と改編されていました。
- Scarlet Pussy
これもアクの強烈な曲です。低く加工されたプリンスが喋り続けます。かなり変態、すごく濃厚。
- La, La, La, He, He, Hee
犬の鳴き声っぽい音で始まる、ふざけた曲。とにかく、ファンキーです。"Sign O' The Times"のB面というのが凄いですね…。ポップなので、意外と一般受けもするかも。可愛い印象で、耳馴染みは良いです。
- She's Always In My Hair
奇妙な音が印象的のメディアム・バラードです。強くかけられたエコーと相まって、焦点が定まらない感じ。"GIRL"と同じくまったりした雰囲気。これまた、隠れたハマり曲でもあります。ディアンジェロが幾分ハードな感じでカバーして有名になりました。
- 17 Days
前曲同様、奇妙なサウンド。歌詞は非常に悲しくて、涙を誘います。「僕が手にしたのは2本の煙草と、この傷付いた心だけ」曲調と歌詞の不協和が、より効果的です。B面の名曲として名高く、この曲のファンは結構多い模様です。しかも、意外と踊れます。
- How Come U Don't Call Me Anymore (つめたい素振り)
ライブでもよく披露されたファルセット・バラード。ジャジーにピアノで弾き語ります。粘着系の、悦に入ったボーカルが非常に綺麗。カバーされることが多い名曲。こちらの邦題もスーパーデラックス版では「つれない素振り」と微妙なアレンジ。
- Another Lonely Christmas
ボーカルに、かなり強いエコーがかけられています。恋人の死を痛む曲。名曲なんですが、作りが「やりすぎ」気味ですね。そこがドラマティックでプリンスらしいんですが。
- God
映画"Purple Rain"でも、インストで使用されていた名曲。イントロでは、プリンスが色んな奇声を発しています。(正直、蛇足かなーという気もしますが。。。)とても美しく、厳かな曲です。歌詞も必見。ライブで聴いて泣いた、思い出の曲。
- 4 The Tears In Your Eyes
"USA for Africa"に提供された曲。"We Are The World"よりもかなり地味ですが。アラベスクな演奏をバックに真摯に歌われます。歌詞は非常にスピリチュアルで美しいです。
- Power Fantastic
未発表曲の一つ。プリンスの曲にしては、珍しい調で作曲されています。とても不思議な感触のファルセット・バラード。つかみどころがないけど、いつの間にか包まれているような。ファルセットバラード好きとしては、この曲はベスト20には間違いなく入ります。