partymind

menu

Come / カム

Come / カム

プリンス逝く

 

  1. Come
    波の音のイントロから、プリンスの囁きを経て、アルバムが始まります。吐息すら感じられそうな囁きがセクシー。でも、プリンスはこういうセグエが好きですよね。。で、アルバムタイトル曲はインパクトのある、ちょっと怪しい感じの粘っこい曲。単調なようですが、その中の微妙なアレンジの変化等はエキサイティング。ボーカルもプリンスの本領発揮。非常に気持ちいいです。当時は、"Come / カム"っていう単語が単体で使われるのが珍しくかったです。インパクトのあるアルバム・タイトルですからね。辞書を調べてビックリでした。

  2. Space
    宇宙飛行士または管制官の通信ボイスから始まります。タイトルそのままにスペーシーで浮遊感のある曲。シングル・カットされてます。最初は引っかかりがなく、何故この曲がシングルに選ばれたのか不思議でなりませんでしたが、時を重ねて今ではかなり好きな曲に。リミックスEPに収録されているバージョンの方が個人的にはさらに好みだったりしますが。

  3. Pheromone
    波の音と囁きが再び。プリンスの喋りは、非常にハッキリと聴き取れます。口の動きまで手に取るように分かるという…思わずゾワゾワッと。さて、曲ですが。簡単に言うと、変態系の秀作です。フェロモンという直接的な題材は、今まで使用されなかったのが不思議なぐらいハマります。ファルセットでキメてます。あんまりヒネりが無いかもしれませんが、結構格好いいです。

  4. Loose!
    クールなアナウンスの直後にプリンスが「1,2,3,4!!」と3回叫びます。(最初聞いた時は、何言ってるのか分かりませんでした…)ここまであからさまにテクノに手を出したのは初めてかも。脳みその中で音がグルグル回るのが気持ちいい(大したことじゃないんですが、、)これだけ騒がしいと、プリンスの怒鳴りボーカルも馴染みます。MVではピンクのビキニを着たマイテとの絡みが非常に冴えています。

  5. Papa
    非常に、ダークな曲。
    児童虐待を題材にしたシビアな歌詞が、痛いです…「子供を虐待しちゃいけない。さもないと僕のようになってしまう」囁くように喋りながら、怖いぐらいシビアに描写されています。
    最後の部分で、多少救われた感じもしなくはないです。

  6. Race
    人種差別についての糾弾ソング。ホーンが多用されており、明るくて陽気な感じです。ありがちなメッセージ・ソングなんですが、説得力があります。前向きな姿勢が非常に好感を持てるし。「僕を切って。君を切って。ほら、同じ血だろ?」この曲こそ、歌詞を知らないと好きになれなかったかもしれません。

  7. Dark
    ファルセット・バラード。曲自体は、可もなく不可もなくといった感じです。個人的には、重要度の低い曲ですね。。

  8. Solo
    教会で歌われているかのように、エコーがかけられたファルセットバラード。アカペラで暫く歌われ、その後ハープの演奏が入ります。"God"を連想させるようで、"God"より遥かに荘厳。個人的にはこのアルバムのハイライトです。毎回、真摯に聴いてしまいます。スピーカーによっては、高音の部分で音が割れますね。なんにせよ、ちょっとやり過ぎなので、普通の人は引くかも。。。

  9. Letitgo
    前曲で、落ちるところまで落ち込んでしまったので、この曲が救いになります。独特の旋律が印象的なミディアム・テンポの曲。歌詞の内容が、プリンス名義のラスト・ナンバーとして相応しい暗示的なものになっています。「これからは自由にやっていく」という宣言ナンバーでもあります。その後の彼の動向を見れば、有言実行ぶりが納得できます。因みに、タイトルから"Let It Be"を連想しそうですが、もちろん全くの別物です。一時、日本に同曲名を冠したバンドがいましたが、どこに行ったんでしょう…シングル・カットされました。

  10. Orgasm
    これがラストに来る所以は、タイトル名にあるのでしょうけど…初めて聴く時は、1人で聴くことを強くお奨めします。 これは曲ではなく、女性が行為の際に出す喘ぎ声です。。。

⇒ Review 1990 - 1999に戻る


スポンサーリンク