Chaos And Disorder / カオス・アンド・ディスオーダー
混沌と無秩序が支配するアルバム
- Chaos And Disorder
強烈なロックです。かなり投げやりな感じ。曲自体は割と好きです。しかし、あまりにも乱暴なので最初は面食らいました。。リハーサルというか、デモというか。申し訳程度に味付けしていますが、それでも雑に感じました。全編を通じて感じるプリンスの怒り。この曲がカラオケに入ってるのを発見した時は「?」でした。(でも、意外と歌いやすい)
- I Like It There
同じく勢いで演奏されるロック。ディストーションが強調されていてトゲトゲしています。この曲も割と好きなんですけど、やはり粗いです。まぁ、こういう仕上がりを狙って作ったんだから狙い通りなんでしょうけど。
- Dinner WIth Delores
ファルセットで歌われるミディアム・テンポの曲。幾分大人しくなって、ホッとします。何故か、この曲がシングルカットされていました。渋くて隠れた名曲とも言えますし、悪くないんですけどシングル向けじゃないと思うんですが。。やはりワーナーへの当て付け?
- The Same December
かなり投げやりな雰囲気再び。ライブで盛り上がりそうな曲です。ちょっとテンションが空回りしてるような。というのも、雑さで損をしてるような。この次に出された”Emancipation"が過剰な程の作りこみだったことを考えると明らかに確信犯ですね。MVも何だか適当な感じが…。
- Right The Wrong
これも、もう少し練って欲しかったです。と、言ったところで空しいんですね。同じ感じで雑に進行されていきます。ところで、サビが何かの曲に似てますね。それが何かは思い出せないです。
- Zannalee
勢いで続きます。曲はいいんですが。。。この辺、改めて再構成したら"Peach"を筆頭にしたロック・アルバムが出来ますね。
- I Rock Therefore I Am
ロージーが参加します。サンプリングが前面にフィーチャーされて、他の曲とは多少感じが異なります。どちらにしても安直な作りであることに違いはないですが。印象的な曲に仕上がっています。"Rock'n Roll Is Alive"と同じ臭いがするのは私だけでしょうか?ちょっとストレートすぎる点でも共通するような。歌詞はアンチ・ワーナーのテーマ・ソングっぽいです。
- Into The Light
一転して、エレピが綺麗な旋律を奏でます。穏やかな出だしから、盛り上がっていく展開。相変わらず雑な作りなのです。一度、全部丁寧に作り直して欲しいですね。ていうか、無理だろうけど。
- I Will
ファルセット・バラードです。ハモりが入っていて、何となくレボリューションを彷彿とさせたり。(全然違うんでしょうが。。。)骨休めには丁度いい小品。
- Dig U Better Dead
こういう曲になると、適当な作りが目立ちますね。歌詞が異様に冷たくて格好いいです。かなりネガティブな歌詞。ワーナーに対する怒りに包まれたアルバムだけに強烈。普通だったら絶対にこんな曲は出さないでしょうね。多分。
- Had U
非常にスローな曲。鬱々と韻を踏んだフレーズが繰り返されます。最後の"Fuck you"という個所が非常に印象的。怒って、スネて、落ち込んで。まるで子供のように素直に感情を爆発させているプリンス。その率直さは魅力の1つです。