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Planet Earth / 地球の神秘

Planet Earth

無料配布と侮れない作品

 

  1. Planet Earth
    マイケル・ジャクソン?と思う壮大なタイトルは、当初プリンスらしからぬ印象を受けました。若干悲壮感を漂わせて静かに始まるピアノのイントロが印象的な曲です。段々と盛り上がっていくドラマティックな展開は壮大なタイトルに合ってますね。

  2. Guitar
    3121.comでのダウンロードや、海外携帯キャリアでの無料配信など、早くからお目見えしていた1stシングル。こんなストレートでいいの?と思うほどストレート。「君を愛しているけど、僕のギターほどじゃない」という歌詞は、2度の離婚を 体験したプリンスの揺ぎ無い 確信なのかな?と邪推してしまいます。結局プリンスは、音楽の女神と結婚しているんでしょうねぇ。

  3. Somewhere Here On Earth
    ジャジーに歌われるファルセット・バラード。数あるプリンスのバラードの中でも、「しっぽり具合」では、かなり上位にランクインすると思います。ムーディーな夜にぜひ。ただし、恋人とではなく、独りで聴いてください。 そうすれば、プリンスとの蜜月を堪能できるでしょう(多分)。
    不特定多数の女性、つまりファンに向けたと思われる歌詞は、あまりにサービス心が旺盛。ライブで歌われたら、失神しちゃいそう。

  4. The One U Wanna C
    なんともポップな曲です。ボツになったMVの狙ったダサい感じがこの曲の特長をよく表しているように思います。今作以降、こういうノリの曲の比率が増えていくような気がします。能天気な感じがして最初は抵抗ありましたが、楽しくて良いです。

  5. Future Baby Mama
    今作のハイライトにして、2発目のファルセット・バラード。なんだかバラードが特に充実してますね。湿った演奏に合わせて、プリンスのファルセットが素晴らしく冴え渡ります。ソファに横たわり、音に身を任せると、体と心が溶かされるようです。もし、プリンスのバラード集を作るなら、この曲は絶対に入れたいのです。
    余談ですが、歌詞にある「シンデレラは時間の無駄だった。彼女はすぐに出て行った。」というくだりは、もしやマニを揶揄したもの?と思った下世話な下衆です。

  6. Mr. Goodnight
    久々にプリンスのへたうまラップが聴けます。個人的には大好きなので、嬉しい限り。こんなスローなテンポの曲でラップをメインにしてくるのは珍しいですが、プリンスの低い声が心地良く、タイトルに偽りなく副交感神経を優位にしてくれる曲。

  7. All The Midnight In The World
    あっという間に終わってしまう爽やかな曲。
    本当に爽やかです。3121のタイトル曲が熱帯雨林だとすると、この曲は夏休みに訪れたい長野県の霧ヶ峰というイメージです(どんな例えだ)。印象としてはガツンとくる強力なものではないですが、好作です。

  8. Chelsea Rodgers
    あえてこう表現しますが、あまりにも王道のオールド・スタイル・ディスコ・チューン。最初に聴いたときは、あまりの吹っ切れ具合にビックリしました。メイン・ボーカルはシェルビーの模様。単純に体が動く最高のダンス・ソング。ちなみに、Chelsea Rodgersは、プリンス絡みのモデルさんみたいですね。3121香水とともに、えらい宣伝してますw ぜひ有名になっていただきたい。この曲は、さしずめ彼女のテーマ曲といった趣向でしょうか。

  9. Lion Of Judah
    タイトルから察することができますが、非常に宗教的な歌詞です。「ユダのライオンのように、敵を倒していく。」というくだりは顕著。曲調がなんとなく、"Cinnamon Girl "を彷彿とさせます。

  10. Resolution
    ラスト曲とは思えない「軽い」曲です。プリンス史上、もっともアッサリしたラスト曲かもしれません。内容はとてもポジティブで、元気が出る素敵な曲です。このアルバムに収録されているいくつかの曲と同様、これまでのプリンスに無い爽やかさを醸し出しています。
    歌詞に目を向けると、世界の様々な問題を「解決」しようというメッセージソング。タイトル曲と1曲目とのサンドイッチ効果で、本アルバムが伝えたい内容を一貫したものにしようという目論見でしょうか。

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