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20Ten

20Ten

無料配布でも変わらないクオリティ

 

  1. Compassion
    MPLSound から見受けられる、開き直ったかのようなシンセ使いが印象的。時代錯誤感はありますが、プリンスを信頼するとしたら時代の3歩先を行った結果でしょう。これが「ニューウェイブ」と形容される所以でもありますが、(現時点では)古い音なのにニューウェイブってのも皮肉なところ。とにかく、今作全般に共通するフレーバーです。歌詞に目を向けるとタイトル同様ポジティブ100%な感じ。曲調も軽妙です。正直、最初聴いたときには「あぁ、またか…」と思ったのですが、意外とクセになります。

  2. Beginning Endlessly
    タイトル・ナンバーに引き続き、懐かしい感じのシンセ炸裂。そこにプリンスの喋りボーカルが乗ります。サビのリフは、不安とも高揚とも、何とも形容しがたい旋律ですが、一度聴いただけで頭から離れないインパクトがあります。もしかしたら中毒性があるかも…。

  3. Future Soul Song
    地声とファルセットを使い分けたバラード。
    ウーィウー、ウー♪シャラララ♪
    This is the future soul song♪
    この緩さは相当なものです。リラックスしてソファに横たわって聴きたい曲ですね。個人的には至極の名曲とは思えないですが、傍らに用意しておきたい感じです。

  4. Sticky Like Glue
    奇声マニアの私としては、イントロのくだりで既に失禁。
    重ねられたファルセットにキャッチーなメロディは初期のプリンスを彷彿とさせる爽やかさ。カッティングギターも良いです。いや~、これは好き過ぎますね。良いか悪いかとかじゃなくて「気持ち良い」、この一言に尽きます。個人的には今作のハイライトです。また、このアルバム中でも特にアウトテイクを聴いている気分になるんですが、蔵出しなんでしょうかね?後半からラップが入る展開は蛇足かとも思いましたが、まぁアリでしょう。
     
  5. Act Of God
    やけに懐かしい感じのする曲。昔のプリンスだったら容赦無く Vault に入れたか、他人に提供していたでしょうね。一抹の寂しさはありますが、悪い曲ではないので素直に楽しみたいです。

  6. Lavaux
    1、2曲目に通じるシンセ使いが印象的な曲。
    曲名はスイスのラヴォー地方のことです。ぶどう園に連れてってとか言うてます。曲中には他にもポルトガルなどの地名も出てきますが、こんな風に地名がズバリ曲名になるのって珍しいですね。よほど気に入ったんでしょうか?やけに踏まれる韻が印象的な秀作。

  7. Walk In Sand
    安心して聴けるファルセット・バラードです。最近、この手のお得意バラードはとても綺麗で耳馴染みが良いのですが、アッサリし過ぎていて表面を撫ぜていく感じも否めません。いや、勿論美しいので好きですけどね。今更書くことも無いことですが、聞いていてふと思ったので…。

  8. Sea Of Everything
    連続してこちらもファルセット・バラード。
    前曲よりも多少粘っこいので、個人的には好みです。及第点は間違いないですが、もう一歩先に進んでほしかったというのは贅沢な望みでしょうか。

  9. Everybody Loves Me
    加工したボーカルが、ファンキーさというより、可愛らしさを醸し出している能天気な曲。子供向け番組のテーマソングにできそうな感じです。タイトルだけ見ると、どんだけナルシスト?と思いますが、ちゃんと"2nite, I love everybody."と言ってますんで、相思相愛というかユニバーサル・ラブ。1曲目から通じるポジティブなノリが、プリンスの精神状態の良さを想像させるところです。ライブで掛け合いしたら楽しそう。...loves U~♪とか替え歌にしてレスポンス。うん、いいですね。

  10. Laydown
    CDでは77曲目に入っている隠しトラック。軽い曲が多い今作の中にあって、比較的ハードな感触の曲。ジャケ裏の曲目でも文字が隠されているあたり、あえて異質な曲ということを色んな方法でアピールしてんしょうか?若干古さが否めない感じの典型的なウマヘタヒップホップです。プリンスのライムの雰囲気が、Nwe Power Soulあたりの粘っこさが好きな人にはビビッとくるかもしれません。

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