3 Chains O' Gold / スリー・チェインズ・オブ・ゴールド
基本的にはアルバム「」のMVを集めたクリップ・コレクションです。が、困ったことに前後や合間に寸劇が挿入されており、これ一本でストーリーが構成されています。ストーリーは相変わらずの難解さ。「Under The Cherry Moon」や「Graffiti Bridge」に対して「前置きの長いMVだと思って観ればいい」といういう暴言を吐いたファンに対する挑戦なのでしょうか(絶対違う)。因みに、同名のコミックとはストーリーは全然違いますが、マイテがエジプトの王女という設定は同じです。本作品は全編に渡り、日本がかなりフィーチャーされているのが嬉しいポイント。
- Prologue
- My Name Is Prince
- Sexy MF
- Love 2 The 9's
- The Morning Papers
- The Max
- Blue Light
- I Wanna Melt With U
- Sweet Baby
- The Continental
- Damn U
- 7
- Epilogue/3 Chains O' Gold
あらすじ(ネタバレしてもOK)
エジプトの王女マイテは、父親を7人の刺客に殺害されてしまいます。身の危険を感じたマイテは、王家に伝わる3つのチェーンで構成される金の至宝(3 chains of goldであり、シンボルマーク)を持ち出し、なぜかミネアポリスに逃亡します。
なんやねんこれ。
ホテルで一息付いたマイテがTVに目をやると、暴動の報道が。
なんと暴動の原因はプリンス。
急いで手下と一緒に現場に向かってビデオテープをプリンスに渡します。家に帰ったプリンスが渡されたビデオをいそいそと再生すると、幼きマイテのベリーダンス映像。引き続き現在のマイテが出てきてプリンスに助けを求めます。普通こんなビデオ渡されたら恐怖しか感じないと思うんですが、思わず魅入ってしまうプリンス。
ビデオリピートして見ようかという勢いのプリンスでしたが、バンドメンバーに呼ばれて出かけます。行く先はギャングの賭博場で、そこで「Sexy MF」をキメて美女3人をお持ち帰りします。(うわ~、無理やり感)
ギャングから奪った美女と映画館でことに及ぼうとしますが、マイテのことが頭によぎり、急に止めてしまいます。美女は「好きな人がいるのね」とやけに物分かりの良い反応でその場から立ち去ります。ハイハイ。
マイテを忘れられないプリンスは、オーディションの通知手紙をマイテに送ります。ついでに「Sexy MF」のくだりで留置場にぶちこんだギャングメンバーも強引に呼び出し、自らのバンドメンバーに。そして皆で仲良く写真スタジオのようなところに集合。マイテはトニー・Mにインタビューされながら踊りというか腰のフリを披露します。
仲良くなったマイテとプリンスは動物園デートとシャレこみます。
…ん?どこにいるんだろう…と目を凝らすとまさかの草色保護色!こんな服装で動物園来る人はプリンスだけです。こんなに動物園が似合わない人も珍しい。
動物たちも不安気な表情で二人を見つめます。
幸せの絶頂というノリで「The Morning Papers」になだれ込み。
で、この後にちょっと不安感を煽った感じの寸劇のあとで「The Max」。もう無理やり入れたとしか思えません。
レポーターのヴァネッサ・バーソロミューからの電話を取るも「この会話録音してるんだけど」という言葉に反応して即切り。必然性がまったく無い寸劇を挟んで「Blue Light」。
ちょっとなぁなぁになってきたかな~という頃合いですが、ここで事態は急変します。プリンスは何を思ったか、彼女が寝ているときに突然荷物をまとめ出し、立ち去ります。伏線とか一切無くて、もう本当意味不明です。
マイテは不吉な予感がしたのか、悪夢を見ます。その中ではプリンスは裸の女性たちと乱痴気騒ぎ。ゴールドのチェーン(まさか3 chains of goldじゃないよね?)を振り回したり、仮面をつけたりローラーブレードで滑りまくったり。
目覚めたマイテはプリンスからの置手紙を読みます。「泣かないでベイビー」とかアホなことが書かれていますが当然号泣しますよ、そんなもん。そしてプリンスははるか遠く離れた東京で新幹線に乗りながら落ち込んでます。いやいや。一方的にふったのに、なんで感傷に浸ってるんだろう、この人。
そのあとも未練タラタラでマイテの幻を見たりしますが、とりあえず東京ドームでコンサートをするプリンス。
そして気分転換とでも思ったのか、アフターショーで美女を物色してお持ち帰りをします。時を同じくして、エジプトに帰っていたマイテはイスラム教神秘主義の祭事であるスーフィーで絶頂に達して倒れこみます。その瞬間、美女とベッドインしていたプリンスが「ハッ!」となり、またもや行為を中断。美女は「好きな人がいるのね…」と言わんばかりに立ち去ります。ハイハイ(その2)。
「…ハッ!」
やっぱ好きやねんと、バーで歌いながらマイテに想いを馳せるプリンス。「Damn U」の歌詞をそのまま手紙に書いてマイテに送ると、マイテはあっさりと上機嫌に。着飾ってプリンスのもとに向かいます。普通こんな安い女の人っています?ま、プリンスだからしょうがない。
ロスの映画セットで合流した二人。プリンスは「7」のMVに使うセットをマイテに見せて喜ばせます。マイテのために作ったと言わんばかりですが、きっとそうなんでしょう。で、その傍らでプリンスはボディガードに命じて7人の刺客を始末させます。もう突っ込むのもしんどいので流すしかありません。
「ちょっとあいつら殺しといて」とでも言ってるんでしょうか。
はい、無事に7人の刺客は始末されました。
しばらく経って…、マイテはヴァネッサに「真実を語りたい」と電話をかけます。ここ最近のプリンスは日本との取引を含め、変わったと。そして改名のことを示唆するような思わせぶりなことも一方的に語り、電話を切ります。
日本企業との契約書のサインがシンボルに。
東京タワーをバックに、プリンスの象徴と思しきチェーンハットと、3 Chains of Goldを埋葬するプリンス。…て、あれ?シンボルに改名するのに、シンボルも埋めちゃっていいの?そもそもマイテん家の家宝じゃなかったっけ?とか野暮なことは言いっこ無しです。
え~、もうなんか、書いてて辛さしかありませんでした。
このあらすじは無視して、MVだけをお楽しみください!