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017:氷上のプリンス羽生くん

ゴールデンタイムのお茶の間。TVから「プリンスのLet's Go Crazy」というフレーズを聞けるとは誰が想像したでしょうか?そう、フィギュアスケートの羽生結弦選手がプリンスの同曲をショートプログラム用に採用した、羽生プリンス現象(勝手に命名)のことです。

うちの家内はプリンスファンですが、最近はプリンスから離れており、もっぱらフィギュアスケートに現を抜かす(失礼)ようになっていました。※因みに奥さんのフィギュアの原点は伊藤みどりさんだそうです。
そんな裏切り者?の家内に「ハッ、フィギュアのなにがそんなに面白いのかね?」と悪態を付いていましたが、そんな私が唯一チェックしていた選手が羽生結弦君です。スピード、柔軟性、ジャンプ、どれを取っても段違いの才能が分かりやすかったからです。アイルトン・セナ然り、マイケル・ジョーダン然り。圧倒的な才能は万人が認めざるを得ない協力な引力がありますね。

昔は体力面で弱々しさが感じられましたが、家内は「絶対に伸びる」と断言していました。私は半信半疑に聞きながらも、男子とは思えない柔軟な体に、女性性すら感じさせる少年のような華奢なスタイルは武器だなと睨んでました。これは世の女性は放っておかんだろうと思っていたら、案の定、うちの母親もしっかりカレンダーを部屋に貼りだしてました…。

閑話休題。私は 神戸に住んでいるので、今年の正月には弓弦羽神社にも行きました(目的は甥っ子のサッカー祈願でしたが)。「ここに羽生君も来たとかスゲー」と喋ってたら、親切なファンと思われる女性のかたが羽生君が書きこんだ絵馬の場所を教えてくれました(写真)。字はかわいらしいですが、若いのにしっかりしたことを書くなーと思って感心した覚えがあります。

羽生君絵馬
羽生くん直筆の絵馬

時は過ぎ秋になり…。私のプリンスと奥さんのフィギュアスケートという2つのベクトルが交差するという奇跡が起きたのです。まさか羽生君がプリンスの曲で滑ってくれるとは…。しかもエキシビションではなく試合で!嬉しさと同時に、プリンスの曲は扱いにくいのでは?という不安もありました。

そして、このコラムを書くまでに羽生君のショートプログラムを3大会分観ましたが、回を重ねるごとに曲を自分のモノにしていることに驚かされました。最初のころは少し危なっかしさもあったし、照れもあってか思いっきり演技ができていない印象がありました。奥さんは「ピークを先に合わせてるからこんなものよ」と言ってましたが、その通りでした。さすがスケオタ。
3回目などはスピードもキレも半端無いし、羽生君がどんどんオスの色香をまとっている。いや、もうすばらしいです。プリンスが生きていれば絶対喜んだと思います。ニヤリと口角を上げて、"Yuzu, you're so funky."とかなんとか言ったに違いないんです。

服装や振付もプリンスのことを研究したことが伺える半端無いリスペクトぶり。多くの人が思い浮かべた「プリンスのコスプレスケート」ではなく、確実にプリンスの本質をやっちゃってる。これは本当に凄いことです。以下は、10月にはじめて披露されたショートプログラムを動画で観たときに速攻で作った比較画像。今では衣装の色が紫に変わっていますが、シーズン途中だろうが何だろうが、変えるときは変える。そのアティチュードもプリンスっぽくて素敵です。

プリンスと羽生選手

プリンスの逝去後は一時的にメディアの露出が多くなりましたが、ファンの多くは複雑な心境だったと思います。しかし、羽生君の演技により多くの人にプリンスを知ってもらえたことは素直に嬉しい。なぜなら彼はプリンスの心を伝えてくれているから。
羽生選手に心からありがとうと伝えたいです。

2016/12/10


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