011:日本におけるプリンス
先日、「大人のロック!特別編集80's STYLE」というムック本をAmazonで購入しました。
マイケル・ジャクソンがメインではありますが、80年代の洋楽シーンを総まとめしたような内容。勿論、我らがプリンスの名前も表紙に出ています。
「対決:マイケル・ジャクソンとプリンス」というコーナーもあったので楽しみにしておりました。多少下世話な内容も覚悟しつつ…。
読んでみると、プリンスの記事が少ないことに驚愕しました。
ワム!、カルチャークラブ、マドンナ、デュラン・デュラン…といった歌手は、1ページ以上の写真が載っているんですが、プリンスは雀の涙程度。
30代~40代が選んだ「好きな80'sスター人気ランキング」では、プリンスはTOP10圏外。彼の順位は16位で、フィル・コリンズやオジー・オズボーンと同位でした…。一瞬、本を破り捨てそうになるところでした。
しかし、そこで首をかしげたのはきっと私だけ。
そう、私は忘れていたのです。
日本におけるプリンスの人気度を。
心の質疑応答
Q:プリンスを聴き始めた当時、周りに理解者はいましたか?
A:いえ、1人もいませんでした。
「プリンスは日本では極めてマイナーな存在である」
あろうことか、私はこんな常識を忘れていたのです。
たとえ私がマドンナが嫌いでも、世界的には彼女はスター。
例え私がプリンスを敬愛していたとしても、日本では彼は過去の人。
己の覗き窓から世界を見ていた哀れな私。無限に広い世界を、四角いものだと勘違いしていたのです。哀れついでに、私がこんな初歩的な思い違いをしていた理由を、以下に晒してみます。
理由その1
インターネットが普及してからはプリンスファンと気軽にコミュニケーションを取れるため、それほどシンパシーに不自由しなくなっていたのです。
「うわ、このファルセットたまらないよね!」とブログやTwitterでコメントすると「そうそう!私も好きです!」と返事が来る。これにより、「プリンス好きな人って結構いるじゃない?」と錯覚するに至ったわけです(私だけ?)。
理由その2
海外では人気が完全に再燃しており、プリンスの人気は不動のものとなっているということ。こういうランキングデータもあったりして。
しかし、悲しいかな。ここはアジアの辺境でした。ブームが来ない限り、カラオケで歌えない限り、ドラマでタイアップされない限り、CMで流されない限り、誰も食指を動かしません(そりゃぁ、この人気度だったらプリンスも来日したがらないだろうな…)。
…以上です。
わざわざ、こんなネガティブなコラムを書いてすいません。
追記:マイケル・ジャクソンの記事は、まぁまぁ読み応えありました。
2009/11/21