025:プリンスと漫画 pt2
「021:プリンスと漫画」では少年漫画を中心にご紹介しましたが、その後新たなネタが発掘されたので、まとめとして第2弾をお送りします。情報提供にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
まずは現役漫画(2018年8月時点で連載中)からご紹介します。地味すぎて「地味先」と呼ばれる高校教師にジミヘンの霊が憑依することで起きるExperience。長田悠幸先生による、笑って感動できる熱血音楽漫画「SHIORI EXPERIENCE」です。普通に超おすすめ!
そんな漫画に登場するのが、八王子茂ことプリンス君です!音楽家の家庭で育ち、あらゆる楽器をマスターしているナルシスティックな天才肌といった設定もプリンスそのもの。単行本では2巻から登場します。余談ですが、このプリンス君の名前が「茂」というのもなんとなく狙った感がありますね(参考:殿下茂さんTwitter)。
ステレオタイプの「Purpe Rain」ではなく、時代に即して「Musicology」前後のプリンスを採用しているのも好感が持てますね。
プリンスが亡くなった後は、"Albums still matter."発言と絡めたトリビュートの番外編も描かれていました。こちらは八王子茂君ではなくて、本物のプリンス。うーん、これはリスペクトが感じられて嬉しいです。アフロじゃないのはご愛嬌。
A‐girl
80年代に連載されていた、くらもちふさこ先生による少女漫画「A-girl」です。私は未読ですが、妻が発見してくれました。どう見てもプリンスを意識した脇役キャラが登場します。一応高校生という設定なんですが、見えませんね(笑)
みんな並んだところ。左端のプリンスは身長も再現してる…?
うわさのピンクハウス806
古い少女漫画続きます。渡辺ともえ先生の作品で、FBのフォロワーさんに教えていただいた「うわさのピンクハウス806」です。内容は読んでいないので言及できませんが「Purple Rain」そのまんまな格好で登場するこのそっくりさんキャラは、その名もプリン君(笑)主役の友人という設定で、横田基地内外をバイクに乗って登場するシーンもあるとのこと。 (情報Thnx>Mimiさん)
CIPHER
古い少女漫画ラストです。成田美名子先生の代表作の「CIPHER」。実は「花とゆめ」連載時に私もリアルタイムで(時々)読んでました。姉二人の末っ子だったので、家には普通に少女漫画があったんですね~。しかしプリンスネタがあったことは当時全然気付きませんでした。小学生か中学生だったので、まだ開眼していなかった頃です。
この作品は結構ネタが多いんですが、まずはこちら。プリンスのスプリットネタです。 「プリンスのあれ」という表現、良いですね~。
そして、こちらは単行本の端に埋められるオマケイラスト。雑誌では広告が入っているパターンですね。デフォルメされたシーラ・Eとプリンスが脈絡無く描かれています。
お次はちょっとプリンスファンには辛い?シーン。少女漫画でよく出てくるタイプの嫌な奴がナンパしてきますが、愛用のプリンスTシャツを「服も見る度同じようなの着てさ」と貶されます。愛のペガサスの頃のロゴTですね。
そしてこちらは番外編。作者の成田先生が漫画を描かれる際にどんな音楽を聴いているかを紹介されています。洋楽がお好きなようでワム!とか時代を感じますね。プリンスは聴くけど、主人公を描くときには合わないのだとか(笑)
主人公サイファの双子の兄であるシヴァのプロフィールには、好きなミュージシャンとして、ユーリズミックス、ホール&オーツ、そしてプリンスが紹介されています。
因みに、この「CIPHER」の続編というかスピンオフで、「ALEXANDRITE」という漫画があるんですが、その主人公アレックスはテレンス・トレント・ダービーかミリ・ヴァニリあたりををモチーフにしていると思われます。他の少女漫画では、「エロイカより愛をこめて」の主人公がレッド・ツェッペリンのロバート・プラントをモデルにしていたりするので、ロックスターというのは分かりやすいインスピレーションなのかもしれませんね。
2018/8/19