016:プリンス 逝く
本コラムのタイトルは、ファンならご存知、1994年発表のアルバム "Come" のキャッチコピーです。"Prince is dead."とライブでも公言し、アルバムのジャケットにも 1958-1993 と表記されていました。
アルバムタイトル(comeは絶頂に達するという意味)と、プリンスが死んだ(=逝った)という意味を日本語ならではのダブルミーニングでまとめた秀逸なコピーでした…。
よく分からない前置きを書いていますが、とにかく頭が整理できていないのです。プリンスが本当に亡くなってしまったなんて。
私はこの喪失感を表現する言葉を知りませんし、少し混乱した状態なので乱文になると思いますが、ご容赦ください。
私には、プリンスが絶対長生きするんだという根拠の無い自信がありました。セルフコントロールが上手く、快楽にも溺れないストイックなプリンスの人となりを知っているファンは、きっと同じ考えだったのではないでしょうか?プリンスは90歳になってもお茶目な笑顔とギターを携えて演奏し続けている、そんなビジョンが少なくとも私には見えていました。
もちろん人にはいつか最期が来ますが、それまでの間、プリンスとともに年齢を重ねて人生を歩んでいく。それは私の人生の計画として設計されていたものでした。新作に不満を漏らす人もいましたが、私はプリンスが元気で新作を出してくれるだけでも幸せだったのです。
でも、プリンスはいなくなってしまいました。
こんなにも早く、しかも唐突に。
私の人生の一部が無くなりました。これからその穴を埋めるのに、どれだけ時間がかかるのかは分かりません。涙が少しずつ悲しみを流してくれると信じます。
2016年4月22日現在、BBSに多数の書き込みをいただいています。そのすべてに返信をしたいですが、今はただ茫然自失としています。しかし、サイトの管理者として何かしなくてはいけないという義務感で筆を取った次第です。皆さんと悲しみを共有し、殿下の輝かしい人生を讃えるためにも、サイトは引き続き継続していく所存です。
2016/04/22